振り込め詐欺による被害、特に高齢者の被害増加が社会問題になっております。振り込め詐欺の手口も巧妙化しており、初期の頃は犯人がひとりで子供や孫になりすます「オレオレ詐欺」が主流でしたが、今では警察官や弁護士などの役を演じる人を登場させ、複数で巧妙に演じる犯行が増えました。最近では郵便局員や警察官を装ったマイナンバーカードの窃盗など被害事例が多様化されており、国や地域、金融機関などが様々な対策を講じているのにも関わらず、被害は増え続けています。
こうした背景には、高齢者の孤立化が関連している可能性が高いとされています。頼れる身内や近所の人がおらず、冷静に考えれば気づくようなことでも判断がつかず、こういった事件に巻き込まれるケースが多いとされています。それは認知症が進めば進むほど被害に遭う可能性が高くなるとされております。
そこで、我々は詐欺被害を防止するために、日頃の活動として高齢者(認知症患者)と地域住民の交流の促進というものを取り入れました。
主な活動内容としては、地域住民の方と高齢者の方に自分の悩みを相談し合えるお悩み相談室や、認知症専門医・教授などのアドバイスを受け認知症の進行防止策として近所の子供たちと高齢者の方を招待したイベントの開催など随時企画・開催させて頂いております。
いずれ、「全国的にこの活動を広め高齢者の方が安心・安全に生活できる地域社会を作ること。」それが我々の目的です。